佐紀町の家
●設計事例の所在地:
奈良県奈良市
●面積(坪):
49
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
奈良市北部、古墳に囲まれた歴史的風土特別保存地区です。周囲に融けこみながら、住む楽しさが沸き起こる そんな家を目指しました。
条例による規制が極めて厳しく普通の2階建ては建てられない一方で、敷地に湿気が多く平屋にもできないという条件を、高床式住居で解決しました。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
四季の風景を楽しみながら、気兼ねせずに楽器を奏でることができる家を希望されていました。
依頼者があなたに依頼した決め手:
私のボランティアなどの活動をご存知で、特命でお話をいただきました。
その上で、ファーストプランを気に入っていただいたため、設計を進めることになりました。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
北側の古墳の池が絶景。その手前にある遊歩道の頭越しに池を眺めることができること。
西側の池、東側の森、南側の景色も、それぞれ美しく、全方向に開く。
絶対高さ5.3m、屋根勾配3寸以上と決められているため、1.5階建ての高床式にする。
周囲の風景に融けこむように、エージング処理をした木製サイディングの外壁に。
1階の外周はピロティーとし、軽快感を演出。それを成り立たせるための絶妙な構造計算も。
奈良市の景観課を黙らせるために、正倉院のレトリックを援用。
その他の画像:
融けこむ家
実はこの形は条例の規制でほぼ決まっています。
リビング・音楽室
正面の窓からは古墳の池が、左の窓の先では大きな池に日が沈みます。
あえて北向きのダイニングキッチン
もっとも眺めのいい窓です。
夜
ピロティーの奥は半1階で、天井の低い物置です。
古墳の池に咲く蓮の花